


Column
2024年12月27日
フエはベトナム中部に位置し、かつてグエン朝の都として栄え、1802年から1945年まで首都が置かれていた歴史ある都市です。特に、旧市街にある堀と分厚い石壁に囲まれた19世紀の城塞が有名で、その内部にあるフエ王宮は、御殿や祭壇など、見どころ満載です。
また、フエ市内には、歴代皇帝の王陵があり、広大な敷地に情緒ある建物や豪華絢爛な彫刻などがあり、見応えがあります。英語ではパヒュームリバーと呼ばれるほどの美しいフォン川の眺めと合わせ、落ち着いていながら華やかな古都がフエなのです。
そんなフエですが、ダナンやホイアンから日帰りで訪れることができるために、当社でも最近ツアー数が急増していまして、2025年以降はさらに人気がでてくるものと思われます。
今回は、日帰りで歴史や文化を学ぶにふさわしいフエの魅力を観光スポットやフエ発で訪れることができる周辺スポットをご紹介したいと思います。
なお、フエといえば、繊細な味で評判の高いフエ郷土料理がありますが、他の記事で書いてますので、そちらをご一読ください。
フエ観光の中心となる場所で、ユネスコの世界遺産にも「フエの建造物群」として、ベトナムではじめて登録されています。広大な敷地内には、皇帝の居城であった紫禁城、歴代皇帝を祀る廟、庭園、博物館などが点在しています。 特に、午門や太和殿、閲是堂などは必見です。 また、ベトナム最古の劇場である閲是堂では、10時と15時の1日2回、ニャーニャックと呼ばれる宮廷雅楽の演奏と伝統舞踊が披露され、貴重な無形遺産として伝統文化を継承しています。
ベトナム阮朝の第12代皇帝 カイディン帝(在位1916年~1925年)の陵墓です。フエの他の帝廟とは異なり、ヨーロッパの建築様式が色濃く反映されているのが特徴で、東洋と西洋の文化が融合した独特の美しさを持っています。重厚な彫刻が施された外観も見事ですが、非常に豪華な内部はきらびやかですばらしく、フエに来たならマストビジットです。
ミンマン帝陵は、ベトナム阮朝の第2代皇帝ミンマン帝(在位1820年~1841年)の陵墓で、1840年に着工されたものの、皇帝が崩御したために、ティエウチー皇子によって1843年完成したものです。フエの南西約12km、フォン川の支流沿いにあるカムケー山に位置し、広大な敷地に庭園や池などが配置され、自然の景観と調和した壮大で美しい建築群として知られています。
ティエンムー寺院は、ベトナム中部の古都フエにある由緒ある寺院で、漢字では「天姥寺」と表記されます。フォン川のほとりにある小高い丘の上に位置し、その七重の塔は、フエのシンボルとして広く知られています。その歴史は古く、建立は1601年で、阮朝時代には王室の庇護を受け、重要な寺院として栄えました。 美しい風景と歴史的な背景から、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
トゥドゥック帝陵は、ベトナムの古都フエにある阮朝の第4代皇帝 トゥドゥック帝(在位1847年~1883年)の陵墓です。フエの市街地から南へ約7kmの場所に位置し、広大な松林の中にあります。日帰りツアーで立ち寄ることは少ないスポットですが、歴史好きの方や自然庭園などに興味がある方は寄ってみると良いのではないでしょうか。 元々は別荘として設計されたため、陵墓というよりは庭園のような趣があります。大きな蓮池を中心に、東屋や楼閣などが配置され、自然と建築が調和した美しい景観を作り出しています。日本でいえば、離宮にあたる美しい帝陵です。
フエ市内を流れる川で英語ではパヒュームリバーと呼ばれる。旧市街と新市街を区分する存在でドラゴンボートに乗って川下りを楽しむのがおすすめです。変化のある川のフォルムが美しく、インペリアルホテルなどからの景色は一見の価値あり。夕暮れ時には、エッフェル塔を設計したエッフェルが手掛けた19世紀架橋のチャンティエン橋のロマンチックなライトアップが広がり、観光客に人気があります。
フエ最大の市場。地元の人々の活気を感じられる場所で、お土産探しにも最適です。ツアーではあまり寄りませんが、時間があればのぞいてみるのも良いでしょう。
ダナンとフエを結ぶ山岳地帯にある峠で、フエ側におりるとリゾートホテルがあるランコーに出る。 ハイヴァンとはベトナム語で「海の雲」を意味し、その名の通り、峠の頂上付近はしばしば雲や霧に覆われ、幻想的な風景を作り出しています。フランス植民地時代には交通の要衝として重視され、峠には当時の要塞やトーチカの跡が残っていて観光スポットになっています。また、このあたりからの景色は素晴らしく、また鉄道が峠を通る風景も人気で、写真撮影をするために各国から鉄道好きの観光客が訪れます。 現在ダナンとフエ間にはハイヴァントンネルが開通して交通の便がよくなったために、峠を通る機会は少なくなりましたが、少し寄り道してハイヴァン峠を通ってみれば、また一味違う眺めが楽しめます。
フォンニャ・ケバン国立公園は、最近アドベンチャーツーリズムの目的地として人気の洞窟群で、2003年に世界遺産に登録され、2015年には範囲を拡大して再登録、その息を呑むほど美しい景色は一生に一度は訪れるべき観光スポットだといわれています。
ツアーでは洞窟探検やトレッキングなどのアクティビティとして催行されていますが、実はその景色こそがもっとも見るべきもので、絶景スポットといっていいと思います。
この洞窟群は、石灰岩が長年の浸食によって作り出した独特の地形が広がる鍾乳洞で、アジアでもっとも古いものだとされています。4億年以上前に形成されたといういことですが、あまりに広大すぎて、大部分が原生林で覆われていることもあり、いまだその全貌は解明されていません。わかっているだけで、大小合わせて300以上とも1000以上とも言われる洞窟が存在し、最近になって発見された、フォンニャ洞窟と天国の洞窟(パラダイス洞窟)は観光客に人気で、世界最大の洞窟通路を持つソンドン洞窟も注目を集めはじめ、これから爆発的な人気を博すこと間違いなしとされています。
■主な洞窟
フォンニャ洞窟:
ボートで川を下りながら内部を見学できる洞窟です。鍾乳石や石筍が織りなす幻想的な光景は圧巻です。
天国の洞窟:
巨大な空間と美しい鍾乳石が特徴です。整備された遊歩道があり、比較的容易に内部を見学できます。
ソンドン洞窟:
世界最大の洞窟通路を持つことで知られる洞窟です。近年発見され、限られたツアーでのみアクセス可能です。
ティエンソン洞窟:
フォンニャ洞窟の近くにある洞窟で、美しい鍾乳石を見ることができます。
現在フォンニャケバン国立公園に行くには、フエからのツアーに参加する必要がありますが、まだベトナム中部観光は、ダナンからホイアン、フエまでの旅程の方がほとんどですし、フエ発というアクセスの悪さもあって、日本人で訪れる人はまだまだ少ないのが現状です。ただ、今後は人気の観光スポットになるのは間違いないので、観光客が少ないうちに行ってしまうというのもありかもしれません。
フォンニャケバンに行くには、フエでの前泊が必要になりますので、フエ2日間、3日間と時間が取れるようでしたら、フエ観光に2日費やすよりは、フォンニャケバンまで足を延ばして、その素晴らしさを堪能するというのも1つのモデルコースだと思います。