Column
2024年11月19日
ホイアンの魅力を旅行屋という立場でみますと、いちばん思うのが“昼と夜の姿が違う”ということです。
ホイアンと言いますと、ランタン祭りやナイトマーケットなど夜の散策がメインだと捉えられている傾向がありますが、私からしますと、昼間の街並みもそれと同じぐらいすばらしい風景だと思います。
少し高いところ(カフェの2階や3階など)から眺めるホイアンの街並みはたとえるなら、「東洋のコッツウォルズ」といえる情緒あふれる景色です。
また、ホイアンの代名詞ともなっているブーゲンビリアがあちこちで咲き誇り、黄色い家並みと絶妙なコントラストをつくり出しています。
もちろん夜も町中がランタンを灯し、ロマンチックな雰囲気を醸し出しています。よく、ランタン祭りとそうでない時の違いは何か?ランタン祭りでないときはつまらないのか?というご質問を頂きますが、ランタン祭りのときは電気を使用せずにランタンだけの明かりで夜を過ごすので昔の町にタイムスリップしたような錯覚になり、幻想的ですが、ランタン祭りでない日は、明るくそれはそれでとてもきれいです。
観光客の数も大きく変わるわけではないので、ランタン祭りでなくても十分満喫できます。
ホイアンは歴史上日本とも深い関係を持ち、日本橋(来遠橋)は16世紀末頃日本人が建てたとされていますし、当時の日本人の墓石も残っています。外国の紙幣にも描かれるほどの重要建築物が日本人によってつくられたというのはあまり例のない史実かもしれませんね。
さて、ホイアンと言いますと、三大名物・五大名物といわれるほど食の文化が定着しています。ベトナム中部の面白いところですが、三都といわれるダナン・フエ・ホイアンのいずれもが異なる食文化を持っていて、特に麺はフォーではない独自のご当地麺があり、ホイアンではカオラウがそれにあたります。
また、外国人オーナーのお店も増えていて、創作料理など美味しいレストランが増えてきていますので、さらにグルメ人気が高まってくるものと思います。
それから、ホイアンにはバジェットホテルからハイエンドまで数多くの宿泊施設が整っています。各レビューなどを見ても全体的に高い評価となっていて、快適なステイが楽しめているようです。
価格帯としてもコスパの高いホテルが多く、時期によりますが高級リゾートもさほど高くない金額で泊まれたりします。以前はダナンに宿泊して日帰りでホイアンというパターンが多かったですが、少しずつ変化して、ホイアン2泊でダナンに日帰りとか、1泊ずつなどというホイアンの夜を満喫してそのまま泊まる人が増えてきました。
それに見合うホテルが多くあるということが周知されてきたのだと思います。
ダナンやホイアンは女性の観光客が非常に多いエリアですが、それもそのはずホイアンの旧市街にも多くのブティックや可愛い小物雑貨のお店などがたくさんあります。また、日本人好みのハイセンスなショップが多いという声が多いです。ベトナムはもともと縫製業で発展してきた部分もありますので、アパレルなどの技術やセンスが既にあったということでしょうか。
いずれにしても、グルメ・ショッピング・ホテルステイ・観光・歴史と、どれをとっても日本人向きであるのは間違いなさそうです。ベトナム旅行をご検討の方はぜひお泊りでお出かけになってみては如何でしょうか?