Sara's Travel Column

バガン&インレー旅行情報コラム

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現在ミャンマーは観光ができるのか?

2024年6月18日




昨秋あたりから民主化勢力の攻勢が伝えられるミャンマーですが、それではミャンマー観光は現在できるのかをお伝えしたいと思います。

現在ミャンマー国内で日本人向けの旅行手配を行っている旅行会社は少ないと思いますが、おそらく弊社がいちばん多いものと思います。 それは、最新情報が弊社からのもの以外に見当たらず、ヤンゴンの情報は現地の邦人の方も把握しているものの、それ以外はバガンやインレー、マンダレーですら情報を持ち合わせていないからだと思います。 ですので、弊社にお問い合わせが集中し、その結果手配させていただいているのが実情でしょう。

まず、弊社の手配スタンスとしては、お客様がご旅行される以上、それをサポートするのが現地旅行会社の務めだろうと思います。弊社でもクーデター後2年ほどは旅行手配を行っておりませんでした。
手配依頼やお問い合わせがきても、まだ早いとお断りしておりました。ところが、もう旅行されることが決まっているお客さんは、弊社が断っても、どこかで手配してバガンやインレーに行くのです。それがわかったのが、お断りしたお客様がよそで手配したツアーで、弊社のガイドに依頼がきたことです。 それを見て、これでは意味がないと、日本人のお客様の安全を第一に考えて判断したのに、どこだかわからないようなところで手配することになり、逆効果になってしまった。少なくとも、それよりは現地の最新情報をもっとも把握している弊社が手配した方が良いだろうということで、手配再開することにしたのでした。

さて、前置きが長くなりましたが、2024年6月現在の状況ですが、ガパリは戦闘行為が発生したということで手配は見合わせておりますが、それ以外(バガン・インレー・カックー・マンダレー・ピンウールイン・ゴールデンロック・バゴー)は平常通り手配しております。

これは実際すべて1ヶ月以内にお客様がご旅行されて、その様子と最新の現地報道をもとに判断しているものですが、ゴールデンロックなどについても、戦闘行為が発生したことがありましたが、散発的なもので、戦地になっておらず、観光客がローカル・外国人とも訪れていますので、そういう場所(観光地)では逆に戦闘が発生しないのかもしれません。 また、現在軍政がロシアからの観光客を誘致していますが、ロシア人が観光するところは武力衝突は起きないと思って良いと思います。

それで、武力衝突以外の治安はどうなのかといいますと、ヤンゴン以外の各観光地など地方部では、強盗や盗難などはほとんど起こらないと思います。もともと他人のものを取らないことが教義の根底にある上座部仏教徒が多いですので、いくら貧しくなったといえども「清貧」という考え方は変わりません。逆に昔に戻ったようなところがあるので、余計生活が質素になったと言えるかもしれません。ですので、観光でまわる以上は安全に旅行できるところが多いです。

このあたりの発言は非常に難しいところですが、弊社にくるお問い合わせの中には、(様々な理由により)どうしても今のうちにミャンマーを旅行したいという方も多いので、その方々に対しては手配させていただくというのが本分かと思っています。 行程の入れ替えや陸路のルート選定(以前マンダレー市内の夜間通行禁止が不定期であったときなどは、バガン側でバガン→マンダレーの午後の移動は不可という意見がありましたが、マンダレー現地の関係者や途中の村の人々の話をもとに可能と判断し、無事にお送りすることができたケースなど)にも細心の注意を払いつつ、最適かつ現実的な旅程を組むことを最優先しております。

また、目につくのは、いまミャンマーに行かない方がいいという記事や情報が多いですが、それではその方はバガンやインレー、それ以前にヤンゴンまで来たのか?ということです。つまり、ミャンマーの最新情報を持ち合わせているのか、わたしは見ていないと思います。なぜなら、具体的にどうかが一切書かれていないからです。弊社では実際にお客様が来られるので、大丈夫なのかだめなのかをはっきりさせなければならず、私自身が、軍人に話しかけたらどうなるか?空港で治安設備の写真を撮ろうとしたらどうなるか?検問でパスポートを忘れたと言ったらどうなるか?など、観光客の行動よりもやや危ないと思われることをしてみて、してはいけない線引きをするのです(もちろん一発アウトなことはしません)。その情報をもとに発信したり、お問い合わせの際に「それはダメです」と言ったりするのです。

そのうえでトラブルの起こらないご旅行をご案内するわけですので、実際にご旅行されるお客様からすると、あまりに普通の状態で拍子抜けするかもしれませんが、弊社の立場では100人に1人でも手配ミスがあったり、お客様がリスキーな状況になることは避けなければなりませんので、各国で旅行業に従事してきた私からしても、もし国内線が30%の確率で欠航になったら、この行程はつぶしが効くかなどという、なかなか高度な手配力を試されるプロの仕事になっていると実感いたします。ご旅行を検討されている方はぜひともお声がけ頂けたらと思います。

長くなりましたが、以上をまとめますと、ミャンマー旅行において気をつけなければいけない点は、戦闘地域から離れているか、国内線の欠航や時刻変更、陸路の場合は通行止や検問などによって旅程が影響を受けないか、ヤンゴンでの強盗や盗難といったところになるかと思います。その他夜間出歩かないなどは、他国と同様かと思います。

どうぞお気をつけてご旅行されてください。
また新たな情報が入り次第ご報告していきたいと思います。

 

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