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【スリランカ観光】“ナショナルガイドのすすめ”

 

2025年1月28日

 

スリランカ旅行をする際に、周遊するのに車両をチャーターする人がいますが、そういったサービスの多くは日本語ドライバーです(英語も)。以前、ガイド兼務ドライバーの話をしましたが、この人たちはプロのガイドではありません。中には、ガイドのライセンスを所持していないのに日本語ガイドとして仕事をしていることもあります。

でも、スリランカにはナショナルガイドというプロガイドとしてガイディングをするれっきとした専門職があります。スリランカを旅行する日本人の方にはほとんど知られていませんが、このナショナルガイドのライセンスを取得している日本語ガイドの数は、実は10人ちょっとしかいません。

各国に観光ガイドのライセンス制度がありますが、スリランカは特に厳しいです。ガイド協会に所属し、定期的に研修を受けねばならず、また職業として観光業界に尊敬されているので、以前は、周遊中のホテルはお客様と同じホテルに泊まるだとか、逆にホテルは無料だとか、いまは違いますが、はじめて知ったときはすごい待遇だなと思ったものです。

それだけエキスパートとしての能力があるということですが、やはりケア面や知識面で、ほかのガイドとは隔たりがあります。ナショナルガイドは、運転もしなければ、ガイドフィーも格段に高いです。

当社サラトラベルでは、今年から宿泊付ツアーではこのナショナルガイドを優先的に手配することにいたしました。現地旅行会社で(お客さんにはわからないにも関わらず)そこまでする理由は、純粋に“上質な良いツアーをつくる”ためです。 考えてもみてください、スリランカでは毎日ツアーの最初から最後までガイドと向き合って周遊しますので、ガイドの影響がツアーに大きく響いてきます。 つまり、せっかくのご旅行がどうなるかは、ガイドの良し悪しに左右されるわけです。

他国のツアーと比べて、スリランカは少し特殊です。なぜだかよく分からないのですが、旅行する人の多くが「スリランカは国内旅行費用が安い」と思っているようです。そして、なるべく旅行代金を安くあげようと、ガイドのことは後回しで最安値で手配しようとします。びっくりするのは、かなりハイエンドなご旅行に慣れた方でもそうです。

ですが、これを読んだ方は、よくおわかりになったでしょうから、これからはナショナルガイドであるか否かという視点を念頭に入れ、よく確認してください。旅行というのはつつがなく終われば差は見えにくいものです。ですが、何か問題が起こったときに、大きく変わってきます。旅行会社としては、100人お客様がいたとして、1人でもそのようなトラブルが起きないように努めるべきだと考えます。そうすると、おひとりひとりの大事なご旅行に、ナショナルガイドを付けないという選択肢はありません。

昨年後半からだいぶ観光が戻ってきていますので、今年は精進して良質なツアーを催行していきたいと思っております。

 

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