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【スリランカ観光】“高齢者・車椅子の方向けご旅行”

 

2025年1月11日

 

現在アジア4ヶ国で旅行手配、特にツアープロデュースを行っているサラトラベルでは、最近ご高齢のお客様が増えています。
当社ではもともと団体ツアーを一切お受けしてこなかったことと、代理店を通さずすべて現地直販でツアーをつくってきたことで、事前にどのようなお客様か把握できることが大きかったのですが、お客様の側からみても、お申込みいただくご家族からしますと、直接ツアー催行会社に相談して決められるというのはメリットなのだと思います。
それに加え別の国では一時期車椅子のマネージャーが勤務していたこともあり、いわゆるユニバーサルツーリズムというのは10年来の構想をもち、当社の使命としてやっていきたいと考えております。

そのうえで、スリランカ旅行に目を向けますと、残念ながらシーギリヤには登れません。ハバラナから出る気球遊覧も車椅子の方の搭乗は不可なので、シーギリヤロックを上から見るとすると、国内線のシナモンエアの定期便に搭乗するか、遊覧飛行でぐるっとまわってもらうかしか方法がありません。高齢の方は気球は比較的大丈夫な方が多いようです。ミャンマー・バガンでは、多くのお客様にお申込み頂いていますが、手を仕切りの縁に置くことができ、身体の支えにすることができるのが良いようです。

それ以外はおおむね良好で、車両で全土を移動できるスリランカは、車椅子の方にとっては旅行に向いていると言えそうです。ご高齢の方で長時間座っているのがきついという方には不便です。国内線を複数入れるなどの工夫が必要でしょう。

ただ、車椅子の方にとっての重要な点にお手洗いがありますが、道中なかなか便利な設備が整った施設は多くありません。この辺は丁寧な行程の調整が必要となってきます。
スリランカはバリアフリーの進んだ国ではありませんが、平坦な移動で観光できるところが多いので、たとえばカンボジアのアンコール遺跡などと比べるとはるかに旅行はしやすいと言えます。

ご高齢の方や車椅子の方向けのご旅行というのは、入念なリサーチ、細心のケア、サポート体制の構築、24時間体制のモニタリングと、簡単な手配ではありません。
私自身ずいぶん前ですが、91歳のご高齢のお客様を自分で案内したことがあり、その大変さは身に染みてわかっていますが、旅行屋の本分、お問い合わせがあれば積極的にお手伝いさせて頂きたいと思っています。

 

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