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“スリランカのリゾートホテル”

 

2024年10月21日

 

スリランカには、たくさんのリゾートホテルがあります。個性的なホテルが多く、また全土に点在しています。これがハイエンドのご旅行を豊かなものにしていると言えるでしょう。

もともとコロニアル建築が多くあった島で、またジェフリーバワがリゾートホテルというカテゴリーを生み出した環境でもあり、そういった下地があってのことでしょうが、ジェットウィングやヘリタンスといったホテルグループだけではなく、独立系のリゾートも多く存在しています。ただ、スリランカに限ったことではありませんが、観光業は2020年のコロナの影響をもろに受けましたので、オーナーがかなり変わってしまった印象を受けます。

また、面白いことに、良いリゾートホテルが、観光地と観光地の間にぽつんとあったりして、少し不便なんですね。 これは観光地が発展していくよりも前に、提督の別荘があったり、プランテーションのオーナーの家があったりして、それをホテルに改築しているのでそうなるのでしょうが、欧米の観光客のようにバケーションが長くはない日本人のご旅行には少し不向きです。 ただ、本当に素晴らしいリゾートがいくつもありますので、5日間の周遊だとして、1泊はそういうところに泊まっても良いと思います。

次に、スリランカのリゾートホテルは、南西海岸に多くあります。これはジェフリーバワがベントータに居住していて、そのエリアにバワホテルが集中しているということもあります。 また、マリオットがミリッサの隣りのウェリガマにありますが、南西海岸はダウンサウス(Down South)といって、西洋人には人気のエリアです。 これは、仏教遺跡ばかりの中部よりも、美しいビーチ、ホエールウォッチングやヤーラ国立公園の方がアクティビティに富んで欧米観光向けなのかもしれません。

とにかく、アジアの旅行屋としては、スリランカほど観光のバラエティが豊かでリゾートホテルが充実している国はありませんので、観光で周遊しつつ、ホテルステイを楽しむという両面からご旅行計画を立ててほしいと思います。

余談ですが、旅行業を営む上で非常に重要な仕事としてホテルインスペクションがありますが、スリランカはこれが大変です。ホテル紹介ページをご覧いただければわかりますが、ツアーで使うであろう、あるいはお客さんが泊まるであろう各地のホテルを客室を中心に見てまわるのですが、これ70以上のホテルの写真を自分で撮っているわけです。スリランカは車での移動がメインとなりますので、インスペクションも当然泊まりながらとなり、時間も費用もかかります。

ただ、この仕事をきちんとこなしているから、現地情報も精度の高いものをお伝えできますし、良いご旅行をつくれているものと確信しているわけでもあります。

 

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