Column
2024年11月16日(2025年1月5日更新)
ネット上でコモド観光について調べていると、コモド国立公園の入場料が375万Rpに値上げされたという情報がたくさん出てきます。中には、2023年に「既になっている」というブログ記事さえあります。が、実際にはなっていません。
ご丁寧に報道の中には“今日から入園料が…”という書き方をして、訂正されていないものですから、読んだ人の中には“高額になってしまったからコモドは断念しよう”と思った人もいるはず。なんとも無責任な報じ方だと思いますが、2022年にインドネシア政府は一旦延期、2023年に実行されずにいまに到っています。
ですので、現在コモド国立公園の入場料は250000ルピアとなっています(別途レンジャー料:パダール島5名まで150000ルピア/コモド島5名まで200000ルピア。その他諸費が若干かかります)。
正確な最新情報が検索上位にあがってこないので困ったものですが、これを読んだ方は安心してご旅行を検討されてください。
ただ、個人的には、たとえインドネシア政府が実際に値上げを行ったとしても、その趣旨が“押し寄せる観光客から希少動物であるコモドドラゴンの生態を守るため”ということであるならば、致し方ないことだとは思います。オーバーツーリズムの悪影響は日本でも京都などでは深刻な問題ですし、フィリピン・ボラカイ島やタイ・ピピ島で一時島を閉鎖したり、コロナで人の流れが止まった途端に自然界にとっては好結果となった事実が世界中に起きたことはご承知の通りです。
当社は団体旅行を扱ってきませんでしたのでこういう事を言えるのかもしれませんが、やはり観光客数をしぼって「ハタから見せてもらう」という姿勢の方が、いきいきとした野生動物の姿を見られると思いますし、静かにまわれて興も湧いてくるのではないかと思います。