Column
2024年11月29日
まず、コモド諸島に行くには、バリやジャカルタから国内線でコモド空港(LBJ/ラブアンバジョー)に飛ぶ必要があります(片道所要:バリ⇔コモド 1時間30分/ジャカルタ⇔コモド 2時間25分)。コロナ前はかなりの便数が運航されていましたが、現在はまだまだ少ないのが実情です。
コモド観光完全ガイドの国内線情報に国内線フライト情報を掲載しておりますので、そちらをご参照ください。
コモド空港には、たまに国際線の乗り入れがありますが、ほとんど国内線のみの運航です。
さて、コモド空港に到着したらタクシーや送迎車でラブアンバジョーのホテルなどに移動します。コモド諸島に行くにはほとんどの人がラブアンバジョー港発の日帰りツアーか宿泊付きツアー(船上泊)に参加すると思いますが、日帰りツアーの種類などについてはコモドのツアーについての記事をご一読ください。
ラブアンバジョーからコモド諸島に行くには、以下の方法しかありません。
・日帰りまたは宿泊付ツアーに参加する
・ボートをチャーターする(高額)
・ローカルの定期船に乗る(後述します)
日本人の観光客の方はほとんどが日帰りツアーに参加しているようです。専用ボートをチャーターしてツアーを催行する場合もありますが、かなりの高額となるために、一般の方向けの旅行になりにくいです(これがこれまでコモドツアーの敷居をあげていた部分です)。
旅行屋を自認する当社サラでは、あらゆるルートやコースを検討して、ツアーをつくるのですが、使わない(使えない)ルートや宿泊施設も当然ながら出てきます。
代理店さんなどでは売上に結びつかないので、(知っていても)こういった情報を提供しませんが、当社には“有益情報の発信”という重要な役割があると思っていますので、こんな方法もあるということをお伝えしたいと思います。
ツアーに参加する以外に、ラブアンバジョからコモド島に行くために、ローカル定期船で行くという方法もあるんです。
実は、コモド島には村があって、人々が生活しています。村には宿泊施設(ホームステイ)もあり、一部はオンライン予約サイトでも手配可能です。ただ、シャワーはなくバケツから水を汲むスタイルだとか、トイレは水を手桶で流すタイプだったりというあまり万人向けではない宿泊施設となりますが、興味がある人は調べてみてください。
それで、コモド村に泊まるメリットとしては、ずばり徒歩で国立公園に行けるというのがあります。泊まるのはコモド島ですので、少し距離はありますが国立公園までも歩けますし、敷地外でコモドドラゴンに遭遇するチャンスもあるでしょう。ただし、レンジャーを付けなければいけません。
また、定期船のチケットは安いのですが、入村料やらレンジャー料など諸々の費用を考えますとコスパの良い訪問とは言えません。一度算出してみたことがありますが、混載の日帰りツアーでコモド諸島を訪れるよりも見積額が高くなりましたので、撮影目的の方や好きなだけコモドドラゴンを見ていたい人、よほどツアー以外で行動したい人以外にはおすすめできません。
定期船の運航スケジュールは以下の通りです。※下の画像がその定期船です。
■ラブアンバジョ発
月・水・金 10:30~11:00発
■コモド発
火・木・日 10:30~11:00発
※所要約4時間/料金:150000Rp
それで、この定期船に乗ってコモド島に行くことを検討した場合ですが、片道4時間かかりますので、移動日はほとんど1日つぶれることになります。そして、月曜に行った場合には戻りが木曜(3泊2日観光)ですが、水曜に行った場合には復路は日曜(4泊)、金曜の場合でも火曜(4泊)とあまり割にあった旅程になりにくい点がネックです。その間ずっとホームステイに泊まらなければなりませんし、なかなかハードルが高いです。
それならば専用ボートを2日借り切って、船上泊とした方が良さそうですし、さらには日帰りツアーで良いのではないかとも思ってきます。
ただ、やはり撮影目的の人やコモドドラゴンの生態を知る目的の方などにはもしかしたら使えるかもしれません。あくまでローカルボートですのでその辺はご承知おきください。